カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

安く、家で、都合のいい時に英語力を測定する方法

今回はちょっと話題を変えて投資のことではなく、英語について書きたいと思います。(投資に関する記事を期待していた方には申し訳ありません…)

 

米国株投資家の方は少なからずアメリカに興味があるはずですから、英語学習に取り組む方もいるのではないでしょうか。最近英語を勉強されている方が非常に多くなってきており、英語の資格検定を受けられる方も増えていると思います。しかし、多くの英語試験はそれなりの値段がしますよね…。メジャーな英語試験の受験料は以下の通りです。

 

TOEIC

英検準1級

IELTS

TOEFL-IBT本試験

5725円

6900円

25380円

約25000円(235ドル)

 

この中ではTOEICが一番安いですが、会場に行くための交通費もかかりますし、およそ月一開催ですから、都合が悪く受験できないという方も多いと思います。そうしたことから、安く、都合よく、比較的信頼度の高い方法で英語力を測定できないかなと考える方も結構いらっしゃると思います。

 

そのような方に是非お勧めしたいのが、トーフルとTOEICの作成機関であるETS自らが作成、販売しているTOEFL Practice Online、通称TPOです(下の日本語サイトの名前とは異なりますが気にせず)。

TOEFL iBT Complete Practice Test(TOEFL iBT®テストオンライン模試)は本番と同形式の自宅できるオンライン模試。スコアも出る!

 

これは簡単に言うと家で出来るトーフルの模擬試験です。トーフルIBT本試験と同レベルの問題で、SpeakingやWritingのアウトプット系の点数も算出してくれます。値段は4100円または41ドルですので、TOEICよりも安く、ご自身のPCで都合の良い時に英語力を測定できます。カナリーが感じるTPOの主なメリットを以下に挙げてみました。

 

メリット

 

TOEICより安い(散々触れている通りです。)

 

 

・ご自身のPCで出来る。(恐らくJavaのインストールが必要)

 

 
・いつでもできて、いつでも中断できる。

 

TPOはトーフル本試験とほぼ同じように時間が設定されている為、トータルで3時間40分ほどの時間が掛かります。しかし、TPOはいつでも中断でき、いつでも再開できるため、ご自身が都合のよい時に受験できます。

 
・トーフル本試験とほぼ同じ形式、同じ問題レベル。

 

これは、次のメリットにも関係します。

 

・算出された点数の信頼度が高い(特にリーディングとリスニング)。

 

リーディングとリスニングに関しては、問題レベルと採点システムが本試験と同じである為、ご自身の英語力がTPOの点数に、適切に反映されます(もちろんTPOと本試験では緊張感や試験環境が大幅に異なる為、TPOの点数と本試験の点数でずれる場合もある)。スピーキングとライティングに関しても問題レベルは本試験と同等です。ただ、採点システムが異なる部分があるので、それは後述します。

 

・復習できる。

 

リーディングとリスニングの回答は終了後、全て正誤の見直しが出来るので復習にも効果的です。またスピーキングでは自分の声を、ライティングでは自分の文章を見直すことが可能です。TOEICやトーフル本試験では問題を見返せないため復習出来ませんが、TPOでは見直しができるのでご自身の英語力を磨くことが出来ます。

 

-------- 

ここまでTPOのメリットを挙げてきましたが、ETSから金を貰っている訳ではないのでデメリットも書きます。

 

デメリット

 

・スピーキングとライティングではTPOと本試験とで採点システムが以下の通り異なる。 

 

スピーキング

ライティング

トーフル本試験

採点官1人

採点官1人とe-rater(コンピューター)

TPO

コンピューター

e-rater(コンピューター)のみ

 

この違いから、TPOのスピーキングは甘めに採点されるケースが多いです(私の主観では、トーフルを受けたことがない方は、TPOのスピーキングの点数から4-5点程引いたぐらいがトーフル本試験でとれる目安)。TPOのライティングに関しては、本試験と異なり採点官が採点に関与しませんが、本試験と同じe-raterと呼ばれるコンピューターが採点していますので、そこまで違いを気にする必要はないと思われます。

 

・すべて終わらせないと点数が出ない。

 

例えば最初のセクションであるReadingが終わっても、他3つのセクションを終わらせないとReadingの点数は出ません。

 

・最低でもTOEIC700点台から800点台以上ないとかなり難しい。

 

少々厳しい言い方になりますが、最低でもTOEIC700点以上の実力がないと、ほとんどの問題が分からずに終わってしまう可能性が高いです。難易度が自分の実力を大きく超えている場合、適切な英語力を測ることは困難に思えますので、上記の実力にまだ達していない方には正直お勧めできません(一応4100円しますし…)。また、TOEIC700点台から800点台の方も、かなり難しく感じると思います。特にトーフルは、スピーキングとライティングのセクションで、ある程度のリスニング能力(私の主観でTOEICリスニング430-450以上)が無いとまともに答えられない問題があるのでリスニングに自信がない方はかなり厳しいと思います。

 

こんな感じでデメリットもあります。ただ、英語力をご自身の都合に合わせて測りたい方にはぜひお勧めしたいツールです。TOEICよりかなり難しいので、自分の英語力をもっと向上させたいという方にとっても非常に有効な勉強ツールとなります。また将来の為に、高校生のお子さんなどにさせるのもいいかもしれません。

 

あと、TPOの点数でもって、TOEICでどのくらいの点数を取れるか知りたい方は多いと思います。絶対正しいとは言い切れませんし、テスト内容が異なるので難しいのですが、おおよその換算は次のような式で出るかとカナリー自身は考えています。

 

TOEICのおよその点数 = (TPOの点数+10点から25点)×100

 

一応ETSはTOEICとトーフルIBTの換算表を出していますが、全く当てにならないとカナリーは感じています(笑)。あともちろんですが、TPOの点数はトーフルの公式スコアとは認められませんので、あくまでも英語力をご自身で確認するツールとして使ってください。