カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

セルジーン投資家が抱える不確実要素(CVRの処理)

現在、セルジーンの投資家はブリストルマイヤーズとの買収が無事成立することをウキウキしながら待っているのではないでしょうか。というのも、セルジーン投資家は買収成立後には現金50ドルとブリストルマイヤーズ株1株、つまり98ドル相当(日々変動)の対価に…

金と金利の関係は不変ではない

金利が上がれば金が下がり、金利が下がれば金が上がるということを最近よく聞きます。理屈としては、金には利息がつかないため、金利が上がってしまうと利息が付く現金の方が魅力的になり、一方で金利が下がればその反対になるということです。 しかし、この…

手作り転換社債について考える

転換社債というのは社債に転換権がくっついているものですが、理論上は社債とワラントが組み合わさったものです。 最近カナリーは、社債と同企業のワラントを組み合わせて、自分で勝手に転換社債ポートフォリオを作ってしまうとどうなるのかということを考え…

株価が100ドル超えたP&Gを分析!

最近、100ドル寸前でくすぶっていたP&Gですが100ドルを超えて高値を記録しました。株式分割調整後で最高値を更新しています。そんなP&Gを見ていきたいと思います。 スポンサーリンク // 売上・利益を分析 ちょっと脱線 なんだかんだでアウトパフォーム(直近1…

スピンオフでの意思決定

アメリカでは資本の効率性などを向上させる手段としてスピンオフが頻繁に行われます。日本では珍しいことでしょうからスピンオフが実際に起こった場合、スピンオフ株を売るのか、持ち続けるのか迷う人も多いのではないでしょうか。もちろん、その判断は投資…

噂に賭けるということ

先日、保険ブローカー大手のAONが、こちらも同業大手のウィリス・タワーズ・ワトソンを買収予定であるとの憶測が大手メディアを中心に流れました。AONといえば、数年前までイングランド名門のサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドの胸スポンサーだっ…

1ドル60円になったらどうなるか。

先日読んだこの記事。 www.bloomberg.co.jp カナリーにとって非常に興味深かったです。この記事内では、ゴールドマンサックスのストラテジストのジメルカさんが、将来仮に不況となりアメリカの中央銀行が金利を引き下げた場合、円が強くなって最終的に1ドル6…

JTだけではない、タバコ企業への訴訟

昨日だか一昨年にJTは1480億円ほどの損害賠償をカナダで命じられました。まあ時代の流れってやつでしょうか。タバコ企業にとって訴訟はビジネスを続けていく上で避けては通れないハードルとなっており、フィリップモリスインターナショナル(PMI)やブリティッ…

GNW 利益率40%のスペシャルシチュエーション

GenworthはS&P400に構成されている保険会社です。この企業は現在、中国のOceanwideという企業に買収されることで合意しています。しかし、この買収合意は2016年10月になされたものです。つまり、2年経っても買収が成立していない状態で、その結果、GNWの株価…

セルジーンが-8%暴落

昨日、セルジーンが-8%と暴落しました。ブリストルマイヤーズ株を保有するスターボードがセルジーンの買収案件に対して反対を表明し、大株主であるウェリントンがスターボードの反対表明に呼応したため、買収成立が不安視されて下落しました。一方のブリスト…