カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

サクソバンクで米国株を取引した感想、っていうか取引の注意点

カナリーはサクソバンクにて米国株を購入しています。今回はそのことについて少し書きたいかと。サクソバンクは昨年に欧米株を取り扱い始めましたから、まだ情報が少なく、困ったこともあったので、今回はカナリーが情報をシェアできたらと思います。

 

さて、サクソバンク証券で取引する際はいくつか留意しなければいけないポイントがあります。

 

  •  決済時の為替スプレッド

サクソバンクで米国株を取引する際は円を口座に入金して、株式購入時にドルに交換、そして売却時に再度円に交換します。その際に、為替スプレッドが発生するわけです。実はこれがいくら発生するのかサクソバンクのホームページのどこを見渡しても書かれていなくて、カナリーは困惑しておりました。ていうか為替スプレッドのことすら恐らく記述がありません。カナリーが見落としているだけかもしれませんが、目立つ場所に書いておけよ!(笑)と思っています。見つけた方は教えてください。

 

さて、いくらなのか分からない為替スプレッドですが、カナリーが取引した時は、おおよそ20銭でした。マネックス楽天証券等と同じぐらいでしょうか。ただ、SBIの場合、住信SBIネット銀行経由での為替スプレッドは4銭ですから、15万円前後の取引ですと、手数料込みでもSBIが有利になるかと思います。

 

  • 特定口座の対応がない

これは取引というより口座開設の際の注意点ですが、2019年の3月現在、サクソバンク証券は特定口座に対応していません。ですので、確定申告の際には自分で損益を計算する必要があります。計算する時間が無かったり面倒だと感じる方は、口座開設は避けたほうが良いかもしれません。

 

ただ、サクソバンクは特定口座への対応に意欲を示しており、今年にも特定口座に対応するとの噂もあります。今後の対応に期待したいところですね!

 

  • 金融商品によって口座が完全に分かれている

サクソバンク証券は欧米株だけでなく、FXやCFDなども取り扱っています。しかし、金融商品によって口座が分離されており、自分が欲しい金融商品に該当する口座に資金をその都度入れなければなりません。

 

例えば、FXの取引がしたい場合はFXの口座に入金する必要があります。もしCFD口座に資金があっても、FX口座の資金が0であれば取引することができません。また同じCFDでも株式と債券は分離しているので、その都度資金移動が必要です。

 

ただ口座間の資金移動(例えばFXからCFD)はトレーディング画面で簡単に行うことが出来ます。資金移動は無料ででき、即座に反映されますので、そこまで不便さは感じません。

 

ただし、レバレッジを使う人は少し注意が必要です。例えばCFDでレバレッジをかけている場合、他の金融商品口座、例えば欧米株口座に現金があっても、欧米株口座の現金は証拠金に換算されません。証拠金を追加したい場合はCFDの口座に資金移動する必要があります。

 

  •  入金時の口座

2019年の1月末から、入金時にそれぞれの取引商品の口座別に入金できるようになっていました!さらに入金メニューでは日本語で口座の種類が書かれていますで、どの口座がどの金融商品の取引に対応するのか一目瞭然となりました。ですので、この項目「入金時の口座」と次の項目、「口座の種別表記」は不要かもしれません。しばらくしたら書き換えたいと思います。

 

サクソバンク証券では外国株式の他にFXやCFDを取り扱っており、商品によって口座が完全に分かれています。例えばFX口座にお金が入っていても、外国株の口座にお金が無ければ米国株を取引できません。そしてサクソバンクへの入金時は最初に必ずFX口座に入金されることになっています。ですから、米国株取引をするためには、必ずFX口座から外国株口座に移し替える必要があります(手数料なし)。リンク先資料の4ページに図と移し替えの方法が載っております。

https://www.home.saxo/-/media/documents/regional/ja-jp/manual/ACType-Manual-20180124.pdf

 (サクソバンクの資料へリンク)

 

これらに気づかなかったアホなカナリーは、口座に入金した(実際はFX口座だった)にもかかわらず買付余力不足で注文できない理由が良く分からず、1時間注文ボタンをひたすら押していました(笑)。夜だったので問い合わせも出来ず、途方に暮れていましたが、1ドルの株を1株注文しても買付余力不足になるのは明らかにおかしいと思い、色々調べてようやく気づくことができました。読者の皆さんは時間を無駄にしないでくださいね。

 

  • 口座の種別表記

前述の通り、サクソバンクの証券口座は金融商品によって分かれております。ですので口座間で移し替えをする必要があります。しかし、サクソバンクの口座では”FX口座”と”CFD口座”と親切に書かれておらず、なぜか数字と1文字のアルファベットを組み合わせたコードで表示されます(下のリンク先説明書内の77800/x100969のような)。そして真ん中のアルファベットがどの金融商品の口座なのかを示していますが、10月19日現在、外国株口座がどのアルファベットに該当するのか書かれておりせん(笑)。因みに個別株CFDとはまた別の口座となります。

(種別についての詳細はサクソバンク公表の資料の3ページに掲載されている)

 

リンク先資料、3ページの表にないアルファベットが外国株口座に該当するのだろうと思いましたが、なぜか表にないアルファベットが他にも4つあったため、カナリーは他の4つの口座への入出金を繰り返し、外国株口座をようやく探し当てることができました。カナリーはZで取引できましたので、Zが付いている口座が外国株口座に該当すると思われます。(追記;思われるというかZが外国株取引の口座です。)

 

この辺の説明がないのはちょっとなあ…という感じです。恐らくすぐ反映されると思いますが…。 (2019年1月に反映されました。)

 

さて、不満点も少し述べましたが、銘柄数や手数料の安さなどは本当に素晴らしいと思います。日本のネット証券では手に入らない中小株も扱っていまし、NYSENASDAQ上場株だけでなくアメリカン証券取引所の株式も入手できます。また一部ではありますが、JPモルガン等の個別の優先株も扱っていますからマニアな方にとっては魅力的に映ると思います。パッシブ投資家の方にとってもETFの選択肢が増えるのはメリットではないでしょうか。一方で特定口座に対応していなかったり、上記のような不便さもありますから、これから投資を始めようという方には向いていないかもしれません。

 

「特定の中小株が欲しい!」だとか「欧州株が欲しい!」といった方以外は様子見という方も多そうですね。ただ維持手数料もかからないので、とりあえず口座開設だけしておくのも手だと思います。

 

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