カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

T AT&Tが見込む成長分野

AT&Tはアニュアルレポート内にて今後数年間で成長が見込まれる分野や今年注力する分野についてまとめています。まあそこまで目新しい情報ではなく、皆さんが予測している範囲だとは思いますが…

 

・プレミア・ギガビットネットワークの構築

この「プレミア・ギガビットネットワーク」というものの定義が書いてなかった(どこかに書いてあったらすみません)ので、明確に何なのかは分かりませんが、名前から推測するに、通信データ量が多いネットワークということでしょうか。今後5Gが展開されると共に、こうしたネットワークの構築を進めていきたいとのことです。

 

・メキシコでの利益率向上

実はカナリーはAT&Tがメキシコで事業展開していることを、このアニュアルレポートで初めて知りました(笑)。因みにアニュアルレポート内にはインターナショナル部門(メキシコのワイヤレス事業と南米のエンターテイメント事業)の業績が示されております。

 

 

2017

2016

2015

売上高

8,269

7,283

4,102

営業利益(損失)

-353

-713

-483

 

メキシコのワイヤレス事業単体の業績ではありませんが、現在、アメリカ国外では売上は伸びているものの、全く利益が出ていない状態です。企業買収でメキシコの事業を始めたわけですから、メキシコでしっかり利益を出すことはAT&Tにとって急務と言えるのではないでしょうか。

 

因みにアニュアルレポートでAT&Tは2018年までにLTEをメキシコの100万人に提供したいと言っています。ということは、未だメキシコでは3Gが主体なんですかね…。明確には分かりませんが、メキシコでは携帯サービスの発展余地がまだまだあるのかもしれません。

 

その他には、新たな動画ストリーミングのプラットフォームやターゲティング広告のプラットフォームを開発していきたいと考えている模様です。

 

近年、AT&Tの株価も業績も横ばいのような状態ですが、一応様々な策を練っているようです。

(引用; AT&T Annual report 2017)