カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

英語が出来なくていいという米国株投資界の論調にあえて小石を投げてみる

“英語が出来なくていいという米国株投資界の論調にあえて小石を投げてみる”と、タイトルで言ってみましたが、英語が出来なくてもいいという論調には8割方賛成しています。そしてETF投資の方には英語は必要ないでしょう。ETFの場合、自分で個別株銘柄の入れ替え等をする必要がないですからね。ただ個別株に投資する場合、「英語が出来なくてもいいんだ!」と完全に開き直って本当にいいものなのかとカナリーは思っております。

 

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恐らく、英語のニュースに積極的にアクセスする方を除いて、米国株に投資している方の多くはニュースとブログから情報を入手することが多いと思います。つまり、基本的に私たちがアメリカの情報を入手するためには、この2つの媒体のどちらか、または両者に、英語の情報を日本語に翻訳してもらわないといけません。もちろんマーケット、大型株の決算、大型買収の話などは間違いなく日本語ニュースになるでしょう。しかし例え超大型株関連の事柄であっても日本語のニュースにならないことって結構あるのだなとカナリーは感じ始めています。また、英語では目立つように扱われているけど、日本語ではあまり伝えられていないというパターンも。ブルームバーグやロイターにはかなり頑張って頂いていると思いますが…。

 

さて、ニュースにならないとすると英語が読める米国株ブロガーさん達の情報を頼ることになります。しかし、彼らがその情報を知らなければそこまでです。また例えブロガーの方が日本語になっていない情報を知っていても、その情報がブロガーにとってネガティブな場合、その事柄を記事にするとは限らないとカナリーは考えています。

 

具体的にどういうことかを先日のIBMとレッドハットの件で例えて説明すると、「IBM株を保有するブロガーAさんは、IBMの自社株買いが2020年に中止される予定であることを知りながら、買収のポジティブな側面だけを記事にして自社株買い中止のネガティブな事柄を書かなかった。」っていうのが一つ例えかなと(あくまで例えです)。因みにブロガーAは事柄全てを伝える義務もないし、書きたい事柄を選べる権利があるわけですから何一つ責任はありません。ただこうなると日本の米国株投資家の方が自社株買い中止の件を知るのは難しく、買収に関するポジティブな側面しか知り得ることが出来ないのです。

 

まあ何が言いたいかというと、「英語が出来なくてもオッケーオッケー」という開き直りが原因で、本来知っておくべき情報を知らないという状況に陥る可能性があるのではないかということをカナリーは言ってみたいのです。もちろん、投資へのコミットの度合いによって人それぞれ意見が変わってくると思います。「超大型株をほったらかしでずっと持ち続けるんだ!」っていう人の中には、いちいち企業の情報なんて知る必要がないと考える人もいるでしょうからね。

 

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とここまで色々言ってきましたが、カナリーは「英語が出来ない奴は個別株を買うな!」と極端なことを言うつもりはなくて、むしろ「例え苦手でも、せっかく個別株買っているのだから、英語をよんでみようよ!」と言いたいのです。