RL リストラクチャリングの真っただ中のラルフローレン
個人的な興味でこのラルフローレンの10-Kを読む機会がありましたが、日本の米国株投資家の殆どの方は興味が無い企業だと思います(笑)。なので、この記事はあまり読まれないと思いますが、折角読んだので書きたいと思います。
投資家の方は見向きもしないでしょうが、服の有名ブランドとして知っている方は多いと思いますし、色鮮やかなポロシャツが好きな方もいるのではないでしょうか。因みにカナリーはラルフローレンのスニーカーが結構好きです(笑)。値段もABCマートなどで売っている靴(5000円ぐらいかな?) と同じぐらいなので、気になる方は1足買ってみてはいかがでしょうか。
数年前までは、Forbesのブランド100ランキングにも入っていましたが、最近はアパレル業界の競争激化で苦戦しています。その中でラルフローレンは”Way forward plan”と名付けたリストラクチャリングを行っています。このリストラクチャリングは主に、ブランドを集中させたり、販売経路や戦略の再建、収益性を高めるためのビジネスの合理化を目指す取り組みだそうです。直近の10-Kによれば、このWay forward planは2019年までかかる見通しだそうです。
以下のようにアパレル業界の競争激化によってラルフローレンの売上は減少していますし、リストラクチャリングの影響で、純利益も大きく減っています。
2014年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
|
売上高(million) |
7,450 |
7,620 |
7,405 |
6,653 |
6,182 |
まあこんなネガティブ要素しかないので投資家に振り向いてもらえないラルフローレンですが、カナリーはこの企業のある点に興味を持ちました。それは、利益が減少する一方でキャッシュフローが未だに安定しているという点です。
確かに現金支出のないリストラクチャリング費用が営業CFにプラスされている点は考慮しなくてはいけませんが、損益計算書上の利益とは異なり、全く稼げていないという訳ではなさそうです。ここ2,3年、減損計上などでいっぺんに膿を出しましたから、損益計算書上の利益はもしかしたら今後、上向いていくかもしれません。まあもちろんラルフローレンの服が今まで通り売れればの話ですが…。
(引用; Ralph Lauren 10-K for the fiscal year ended Mar 31, 2018)
※投資は自己責任でお願い致します。