カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

伊藤園の株主が来たる株主総会で怒ってみるべきこと

先ず始めにお断りですが、カナリーは伊藤園株を現時点、そして直近の締め日に持っておりません。ですので、面白半分で言っている状況であることをご承知下さい。

 

さて、実現できるかは分かりませんが、伊藤園の株主は今月下旬の株主総会で、あることに怒ってみるべき? というかあることを主張すべきだと思います。もちろん、叶うかは分かりませんが、言ってみる価値はあるのではと思います。それは…

 

「二度と優先株の自社株買いを実施するな!もしそんなお金があるなら、そのお金を全て普通株の自社株買いに充てろ!」

 

 

と文句を言ってみるべきです。

 

伊藤園は去年と今年に優先株の自社株買いを実施していますが、これに対して普通株主は株主総会で文句を言ってもいいのではと思います。そして主張する際、以下の理由を付け加えるべきです。

 

  1. 優先株は規定された配当(普通株の1.25倍)さえ支払えば問題ないので自社株買いは必要ない。
  2. あなた達、経営陣を選んでいるのは、私達、普通株主である。
  3. 例え優先株の自社株買いを止めても、あなた達経営陣は優先株主から文句を言われることは無いし、クビにもならない。なぜなら彼らは株主総会に来られないから。

 

もちろん、叶うかどうかは分からないです。経営陣の考え次第でもありますので…。ただ、カナリーが言いたいのは、普通株主の方々は議決権や株主総会への出席権を利用して自分達の利益を大きくするチャンスが少なからずあるということです。ですので、実現の確率は少ないかもしれませんが、チャンスを生かして頂きたいと思います。

 

また、腹黒いカナリーがもし仮に伊藤園普通株主であった場合、普通株の配当を12円まで減配することを提案したいなと思ってしまいます。この要求の意図は、普通株の株主還元を自社株買い中心の株主還元にすることで優先配当を抑え、普通株主への利益、還元率をより大きくするためです。もし普通株配当を12円にすれば、優先配当を配当下限である15円に抑えられ、今より多くのお金が普通株主の利益としてまわってくるからです。そのお金で自社株買いを経営陣にしてもらえば、普通株主は今以上に利益を得ることができます。ただここまでやると優先株の意味がなくなって上場廃止普通株への転換という嫌な展開になりかねないですが…(笑)。

 

(ていうか、優先株上場廃止された場合、償還ではなく、普通株への転換にしたのは、経営陣のミスじゃないでしょうか。普通株主は損しますから…。しかも、いつ行使されるか分からん転換権ですから、この条項は誰得なのでしょうか?といつも思っています…)

 

さて、ここまで読んだ優先株主の方々、カナリーを蹴り飛ばしたいのではないでしょうか。お気持ちは理解できます。しかし優先株、つまり議決権がないということは、デメリットになりうるということを頭に入れておくべきだと思います。優先株主がここ2年で自社株買いの恩恵を受けられたことは極めてラッキーなのではないかと思います。なぜなら経営陣は優先株を自社株買いする特段の動機は無いはずですから…。

 

株主の立場が弱い日本では上記のようなことは机上の空論で、非現実的かもしれません。しかし、言ってみる価値はあると思います。またこのように優先株の自社株買いを経営陣が行うということは、普通株主のプレッシャーというものを彼らが感じていないことの裏返しだと思います。

 

この記事を通して、議決権や株主総会への出席権が個人投資家にとっても重要であるということが、少しでも分かって頂ければ嬉しいです。

 

最後に、このような壮大な妄想をすることも、株式投資の醍醐味だとカナリーは勝手に思っています(笑)。

 

※投資は自己責任でお願いします。